「おまえが、いると余分な仕事が増える。もう何もするな!」
毎日の様にミスを繰り返し叱られていた日々。
これが私のサラリーマン時代でした。
工業高校を卒業し、安定を求め就職した工場でしたが、私は仕事ができないらしく、部署移動も何度か経験しました。
いろんな人のもと様々な業務を担当しましたが、どこへ行ってもミスを繰り返していました。
「もっと頑張らなきゃ」と思いながら勤め、気づいたら6年がたち「もう頑張れない」と思った時、生きてるのが辛くなっていました。
どこに行っても誰にも必要とされない自分。
「もう、いいか。。」
私は逃げた。
逃げて、逃げてその先にあったもの。
私はデザイン関連の専門学校に行く事にしました。
元々映像に興味がありましたが、仕事にするほどの能力は無いと諦めていた事なので逃げ場としてはちょうどよかったのだと思います。
その後、再就職先が決まらないまま卒業し、派遣会社に登録だけして東京に出てきました。
その派遣会社の紹介で、初めて映像の仕事に触れたのは28歳のことです。
以前ほどではありませんが、相変わらずミスを繰り返して人に迷惑をかけていました。しかしこれは自分にとってやりがいのある仕事だった為、工場の時の様な辛さはありませんでした。
私はここで、先輩社員にとても大事なことを教わりました。
「納期は絶対じゃない!辛いときはちゃんと連絡して!早めに連絡もらえたら俺がなんとかするから。俺は影ちゃんを信じてるから」
今まで何度も怒られてきましたが、今までと真逆の言葉をかけられた事が衝撃でした。人を信じることの尊さ、そしてそれは自分を信じられる強さにもなりました。
信じることは、許すということ。
そしてそれはリスペクトを持つことでもあります。
そして、
自分を信じることができるようになって初めて、真に自分のやりたいことに挑戦したいと考えが変わりました。
起業してからどんな会社にしたいかを考え始め、その中で一番コアな部分としてどんな瞬間もチームを信じ抜くお母さんみたいな会社にしたいという想いがありました。
ミスした私に”信じてるから”という言葉をかけてくれた先輩のような会社にしたい。
また、ミスをした後輩に俺がなんとかするからと言える様な人間になりたい。
まだまだ駆け出しではありますが、大好きなチーム、気の合う仲間たちが集まってきました。
仲間がいるから、朝も夜も、全力で。
お客さまとチームのみんながハッピーでいられるように
いつも、いつも考えています。